弓を執る上での心構え。礼記-射義-②

引き続き、孔子の礼記から。

射は仁の道なり。

射は正しきを己に求む。

己正しくして而して後発す。

発して中らざるときは則ち己に勝つものを怨みず。

反ってこれを己に求むるのみ。


前回投稿した前半部分で

“正しい中りは仁義礼智信を体得すること”と解説しましたが

まさに、仁である、と明記されています。


仁とは、仁義のことで

人を思いやり、優しさをもって接し、己の欲望を抑えて慈悲の心で万人を愛す、ということです。

(ちなみに仁義礼智信の義は、義理)


そして一貫して書かれているのは、とにかく自分に求める、自分を律する、自分はどう行動するのか、自分はどう振る舞うのか、自分はどうしていきたいのか、ということ。


弓に対する姿勢がそのまま他人や自分の人生に対する姿勢になっていく。


正しい中りは

ただひたすらに

謙虚と実践の積み重ねなのだと

私は思います。


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